担任の先生に「成績のいい子はもれなく多読」と言われた
中女子が小学校時代、小3の担任の先生に個別面談で言われたことなんですが。
「成績のいい子はもれなく本をよく読んでいます。」
ベテラン先生でもあり、厳しいといわれていた(とはいえ暁には愛のある厳しさに思いました)方のお言葉です。
暁はほんの二人しか子供を見ていないですが、先生ともなるとその経験値ははるかに高い中そういわれているわけなので、もう信じるしかありません。
ということは、
- 本を読まない子 = 成績が振るわない子
- 本を読む子 = 成績が振るわない子
- 本を読む子 = 成績がよい子
という3パターンになるのが一般的かなと。
もちろん、『本を読まない子=成績が良い子』もいると思うのですが、それはおそらくレアケースなのかと。
なので一般的な男子の我が子とは違うので、ここでは言及しません。
我が家の本事情
さて、うちの小男子。
とにかく本を読みません!
いや、読まないわけではなく、文字の多い本を読まない(=漫画は読む)のですが。
未就学児のころはすんごい多読だったんですけどねえ…。読み聞かせだったけど。一日二桁冊読んでいると保育士さんに言われたこともあります…。
我が家のメインの本棚は壁面収納になっていて、
小説(夫と中女子の好きな重松清、日向理恵子が多め)、小男子向けのドラえもん学習漫画、青い鳥文庫、デザイン系書籍、将棋関係、ペーパーバックなどなど。
漫画は、夫の手塚治虫コレクションから始まり、ドラえもんの学習漫画、実験対決シリーズ、日本の歴史セット、とめはね、数字であそぼう、動物のお医者さん、ドクターストーン、ブルーピリオド、ガンバFly High、宇宙兄弟、日常…かな。
入りきらないので、隅の段ボールでamazonマーケット行きが山になっています。
親の本はスペースないので電子書籍で買っています。
家族とシェアしたい本だけ現物で購入というスタイルで。
これだけあるのに、多分、今って本以外に娯楽がいろいろあって、小男子は面倒くさがりなので手っ取り早く楽に楽しめるものに出会ってしまったということですね、きっと。
小男子が漫画を好む特性は同時処理的?
漫画って『読む』というより『見る』という部分が多いと思うんですよね。
これって、多分認知処理の『同時処理』と『継次処理』につながるものがあるんじゃないかと思うんですよね。
小男子は漢字の筆順も大の苦手。同時処理が強いようです。ちなみに暁も同時処理が強い気がします。
まさにこれ!!
↓ ↓ ↓
パッと全体を見て考えるのが「同時処理」。
順序立てて考えていくのが「継次処理」です。
書き順というのは、この「継次処理」的な学習なのですが、子どもの中には、この「同時処理」「継次処理」の能力に大きな偏りがあり、どちらが極端に苦手、という子どももいます。
書き順がなかなか覚えられない子どもは、この「継次処理」が弱く「同時処理」が強い子どもかもしれません。他の原因として、多動衝動傾向が強い子どももパッと見て判断してしまうことが多いので、書き順を覚えにくいというのも考えれれます。
さらに、不器用な子どもの中には、「口」のような運筆で、うまくできずに丸く書いてしまう子どももいます。衝動傾向の強い子どもも丸く書いてしまうことがあります。
多分、楽、なんだと思うんです。動画見ているみたいで。つまり読まなくてすむ。
それに対し、文字だけで理解しながら読んでいく小説は、継次処理じゃないかと思うんです。それが苦手なんだと。
この、『継次処理』、鍛えることできるのかなぁ…。
読書で期待できる得られるもの
さて、この読書って直接成績にどう影響するんでしょうか?
かなり多読な中女子と比べると、まず語彙量。全然違います。
そして、長文を読むのに慣れている。
漢字も特に対策をしているわけではないので、読書だけで考えるとすごいできるかというとそうでもないけど、自分が違う漢字を書くと違和感を覚えるという感覚があるようです。
また、文脈を理解するのもたけていて、頭の中で映像を作りながら読み進めると。
読書しない群の小男子はそのいずれも苦手としていますが、読書せずとも勉強することによって得られるとは思います。
経験の蓄積により読書しない群もこういうことはそのうち習得するでしょうが、おそらく読書をしない群と比較するとする群は、習得が早いのだと思います。
まさに『好きこそものの上手なれ』の体現だなと。
暁もいろいろ推理小説、特にアガサ・クリスティーは和英で読み漁りましたが、この辺同じですね。
漢字もそうですが英単語も小説からです。また、脳内映像でストーリーを整理するというのも実にその通りで。
楽しく勉強と思わずにできる方法ということで、暁はアリだと思います。
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最近芥川が気になる模様
そんな中、珍しく最近小男子が読んでいる本があります。
それは、芥川龍之介の短編集
↓ ↓ ↓
どうやら日本の昔の不思議話が興味あるよう…。
今は『羅生門』が読みたいらしいのですが、あれって小学生が読んで大丈夫なもの!?(;'∀')
亡くなった女性の髪の毛を引っこ抜いている老婆とか、もう夢に見そうな情景ですが…。
しかし!
長い間悩みであった、『小男子が本を読まない』が解消されるきっかけになるなら大丈夫でしょう! 文豪の書くお話だし、自分たちの時代なんてそんなのフリーアクセスだったし!
だいじょうぶだいじょうぶ。
ぜひ購入してみようと思います。
こちらを買いましたー!
各社比べて文春かなと思ったんですが、偶然岩波少年文庫で発見。
中学以上となっていますが、文字サイズは文庫本程度、行間が広くとって合って、うちの5年生でも読めています。
文体も文春よりさらにやさしいので、子どもでも読みやすいかと。
↓
それにしても、中女子の好み(現代小説)と比べるとずいぶん好みが違うなー。
あまりに物語本を読まないので、ハリーポッターやシャーロックホームズ、マジックツリーシリーズ、雨降る本屋などなど、あらゆるジャンルで探っていたんですが、こういう方向だとわかってなるほど~という感じです( ̄ー ̄)ニヤリ